コマ図の実際
色ペンで書いてある部分は管理人がスタート前に書き入れたものです
実際のコマ図

管理人が実際にナビゲーターで出場した時のコマ図です。
一種の地図ですが、非常にシンプルな形で書かれています。
色ペンで書いてあるものは、 管理人がドライバーに伝えるべき情報などで、 スタート前に書き入れたものです。

それぞれの図の左下の数字はコマ図の番号です。
一般的にコマ図は右下から右上に読み、 その次は左下から左上に読みます。
このコマ図では 1 ページに 6 個のコマ図が書かれていますが、 1 ページのコマ図の個数は ラリーによりまちまちです。
ですが、原則は 「下から上、右から左」 というように読みます。

2004. 6. 12追記
地域やイベントによって違いがあるようです。
以前お手伝いした Vitz ラリー (1000cc の Vitz のみで開催されるワンメイクラリー)では 「上から下」になっていました。

図には交差点の形状と目標物となるものが書かれています。
これを白い三角の方向から黒い三角の方向へ走ります。
1 図にある "S" は信号です。
"TRP ON" とあるのは「ここで距離計を ON にしなさい」という指示です。
2 図は交差点の右手前に「カズイチ」と書かれた看板があります。
6 図は交差点の左手前に案内看板、右側にカーブミラーがあります。
このカーブミラーは鏡が 2 枚ついたタイプのものです。

コマ図の右下に書かれている数字はコマ図とコマ図の間の距離です。
ちなみに、このページのコマ図は 1 図からの積算距離になっています。
その上に赤字で書いたものがコマ図間距離です。
距離は 1m 単位または 10 m 単位で書かれます。
このコマ図では 1 図から 2 図までが 0.225km で 2 図から 3 図までが 0.715km あるということです。
この時のラリーでは次のページの 10 図までは 1 図からの積算距離で 1m 単位まで、 11 図からはコマ図間の距離で 10m 単位で書かれていました。
この時は 10 図が "OMCP" というという特別な CP でしたので、 このようになっています (OMCP については後述します)。
したがって、 ラリーでは最低でも 10m 単位まで計測できる距離計が必須となります。

また、コマ図間距離の基準点は次のようになります。
1. 基準点 (計測ライン等) が看板等で明示してあれば、その地点。
2. 交差点等で停止線がある場合は、その停止線。
3. 何も無い場合はハンドルの切り始め。

コマ図をドライバーに伝える時には、 1 図 (スタート) のを例にすると管理人は 「スタート、正面駐車場のドンツキ右、即信号付き十字路左。」 というように言います。
信号を曲ったらすぐに「200m 先右トの字右、右手前カズイチの看板」 と伝えます。
このようにしてドライバーに進むべき方向を指示します。
さらに、管理人は読み間違いの防止のために、 通過したコマ図に×印をつけています。

実際にコマ図を使って走ると、 コマ図とコマ図の間にも交差点がでてきます。
この場合には 「道なり走行」 の約束に従って走ります。
道なり走行は原則として 「同じ路面状況の方へ進む」 という約束で走ります。
具体的には次のようになります。
1. 原則直進。
2. センターラインの続く方向へ。
3. 角度の大きい (ゆるい) 方向へ。
4. 同じ道幅の方向へ。
5. 舗装路から舗装路、ダートからダート。
6. 上りから上り、下りから下り。
7. 一時停止の無い方 (三叉路など)。

道なりの例 (角度)
「角度の大きい方向へ」の例

以上のコマ図と道なり走行の 2 つで、 主催者の指示したラリーコースを走行します。

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