「オートメカニック」誌を手元に置いて作業開始。
まずは固着したピストンを、ブレーキの油圧を利用して押し出す。
この時、
リザーバタンク内のブレーキフルードの量に注意しましょう。
適当なベニヤ板をキャリパーにかませて、ブレーキペダルを踏む。
するとこうなる。
ピストンは見事にサビてます (泣)。
「これで外れるだろう」と思っていたが意外と手強く、
このあともう一度ブレーキホースをつないでブレーキペダルを踏む羽目となった。
ばらしたピストンとキャリパーがこれ。
ピストン、キャリパー内部共にサビサビ。
このサビを真鍮ブラシ、800 番の耐水ペーパー、
電気ドリル + フェルトバフ + コンパウンドの組み合わせなど、
思いつくあらゆる手段を使って落とす。
ただし、あまり粗いペーパーなどを使うのは、キズが付くのでやめましょう。
きれいになったピストンとキャリパーがこれ。
ただ、キャリパーの方は完全にサビが落とし切れなかった。
これは、また固着する可能性が大。
まあ、しばらくは大丈夫だと思うし、
今度固着したらキャリパー交換だな。
発注しておいたキャリパーのオーバーホールキットの中身がこれ。
これを使ってキャリパーを組み直す。
ピストン、ピストンピン、
ブーツの中にオーバーホールキットのグリスを塗りまくってキャリパーを組む。
はい! 出来上がり!
作業しながら写真を取れないから、
具体的な作業内容についての説明が全然ないなあ…
ちなみにブレーキホースはフルードが漏れないように、
適当なボルトを入れて、その上からサランラップを巻いて、
タイラップで締める。
丸一日この状態で、フルードの漏れはほとんど気にならないレベル
(ちょっとホースが濡れてるかな位)。
で、オーバーホールしたキャリパーを車につける。
ブレーキパッドがまだ来てないので、以前使っていたパッド
(車を買った時に入っていた、ジムカーナ用パッド) を組む。
ちなみにホースをよーく見てみると…
ぎゃっ! ホース破れてる!
ステンメッシュのホースだから漏れていないようだけど、
とっても不安。
ああ、どうしてこう次から次へと…
とりあえずホースの破れは見なかったことにしてエア抜きをする。
ブレーキのエア抜きは、二人でやるのがてっとり早いが、
相方がいないので、一人でやる。
一人でエア抜きをする時に使うのがこのホース。
「オートメカニック」の 2000 年 11 月号
45 ページに載っていた簡易ワンマンブリーダー。
赤く囲った部分が太くなっていて、
この部分に溜まったフルードが常にブレーキに戻ろうとする
→ この圧力でブリーダーのネジ部分からのエアの吸い込みを防ぐ
そうだ。
なるほど。
このようにセットしたら、
あとはブリーダーを緩めてブレーキペダルを数回踏めば OK.
この時も、
リザーバータンクのブレーキフルードの残量には十分注意する。
エア抜きが済めば作業は一応終了。
試しに近所を走って、異音が無くなったことを確認。
とりあえず、
残った 3 輪のオーバーホールは新品のパッドが来てからに決定。
でも、残りの 3 輪は問題なさそうだし、
パッドの交換だけで済ませちゃうかな…