このページを見て DELL Dimension シリーズのマザーボード交換を考えた方へ
マザーボードの交換は自己責任にてお願いします。
失敗しても当方では責任は持てません。
また、質問にも一切お答えしませんので御了解下さい。

前フリ

現在仕事用 & 家族用で使っている PC は 97 年に購入した DELL 製の Dimension XPS H266。
購入当時はとても快適なマシンだったが、 さすがに最近つらくなってきた。
すると思いつくのは CPU のアップグレードだが、 なんだかんだと後回しにしていたら、 Pentium4 の時代になっていた。
こうなると、 Slot1 の Pentium II マシンにはマザーボードの交換以外にアップグレードの手段は残されていなかった。

ところが DELL のマシンはメーカー製だけあって

1. 電源が通常の ATX 電源とはちょっと違う。
2. ケースとマザーボードをつなぐコネクタ (電源スイッチとかリセットスイッチとか) がちょっと特殊。
3. ケース背面の I/O パネルの形状もちょっと特殊。

という問題があり、アップグレードを躊躇していた。

そんな中、最近 (2004 年 12 月)、 メインマシンの調子が悪くなり、 原因究明のために部品を交換していったら、 ほぼ 1 台分のパーツが余ってしまった (ちなみにメインマシンの部品は HDD →メモリ→電源→マザーボードと交換していったが、 結局原因は CPU だった;_;)。
もったいないし、DELL のマザーボード交換の情報もある程度入ったので、 挑戦してみることにした。

始める前に

今回は

1. マザーボード、メモリ、電源は余ったやつを使う。
2. CPU は新規購入。
3. ケース、HDD、CD-ROM はそのまま。
4. 見た目は気にしない。

という方針で行く。
これで、電源周りの問題は OK。
そもそも Dimension に載ってる電源は 200W で、 Pentium4 を使うには力不足なのだ。
あと I/O パネルは無くてもかまわない。
ということで I/O パネルの問題も無くなった。

ということで残った問題の、 マザーボードとケースをつなぐための情報を収集をする。
みつかったのは ここ とか ここ
ケースについている コントロールパネルの結線図 が欲しかったのだ。

ちなみにコントロールパネルというのは、 Power Switch, Power LED, HDD LED, Reset Switch がまとまっている小さい基盤で、 このコントロールパネルとマザーボードをつなぐコネクタが一般的な ATX マザーボードと違うのだ。

コントロールパネル
赤丸で囲った部分にあるのがコントロールパネル。

コントロールパネルのコネクタ
コントロールパネルのコネクタ。
これがマザーボードとつながっている。
ケーブルの赤い線を右に見て、 コネクタ右側下が 1 ピン、左側上が 16 ピン。
14 ピンはふさがっている。

ちなみに画像右側に袋に入っているのが、 近所の PC DEPOT に売っていた変換コネクタ。
これが手に入っていなかったら、 多分マザーボードの交換は敢行しなかったでせう。

変換ケーブル
コネクタに変換ケーブルをつなげて

マザーボードとコントロールパネル
コントロールパネルとマザーボードを接続する。

コネクタのピン配列は集めた情報から
1HDD LED (+) 2Power LED (+)
3HDD LED (-) 4Power LED (-)
5Reset SW 6Power SW
7Reset SW 8Power SW
となっているそうな。
9〜16 ピンは使わない。

コントロールパネルのコネクタと変換ケーブルはとっても抜けやすい。
結束バンド (タイラップ) でしばっておくと、 かなり抜けにくくなる。

電源投入テスト
ここで一旦電源が入るかどうか確認。
マザーボードにCPU、メモリ、電源、グラフィックカードを挿して、 ディスプレイカードとディスプレイを接続する。
キーボード、マウス、HDD などはまだ接続しない。

ちなみに今回は、

マザーボードAlbatron PX865PE PRO
CPUCeleron 2.5GHz (Northwood core)
メモリDDR SDRAM PC2700 512MB x 2
電源どこのか忘れちゃったけど、400W のやつ

を使用。

で、おもむろにコントロールパネルの電源スイッチを押してみる。
ドキドキ。

電源投入テスト
ちゃんと電源入ったー!

起動画面
起動画面もちゃんと写ってるー!
いやっほーい!!

喜びの余韻に浸りながら、 I/O パネルの加工に入る。
I/O パネルその 1
I/O パネルその 2
Dimension XPS H266 の I/O パネル、 厚いパネルの下に薄いパネルが重なっている。
厚いパネルにはシリアルポートの穴が一つしが開いていないが、 薄い方はちゃんとシリアルポートの穴が二つ開いている。
I/O パネルは薄い方だけ使えばいいな。
厚い方を加工するの面倒だし。

あとは、 マザーボードの USB コネクタの上にネットワーク用コネクタがあるので、 その穴だけ開ければ OK。
これは現物合わせで加工する。

I/O パネル加工後
現物合わせで加工したパネルがこれ。
赤く囲ったところが加工した部分。
右に写ってるハサミが加工に使った金バサミ。
ハサミで切ったままだと尖って危ないので、 切れ端はラジオペンチで折り曲げる。

他の部分もマザーボードと合わせてみて、 必要なら折り曲げたりして加工する。

ここまで来れば、 あとは組み立てるだけ。
組み立て後
マザーボードはちゃんと Dimension のケースに収まりました。
が、
微妙にはみだす電源
電源が微妙にはみだしてるな・・・
多分サイドパネルちゃんとしまらないな。
微妙にしまらないサイドパネル
やっぱり・・・_| ̄|○

えーと、見なかったことにします。

まあ、ここまで来ればほぼ完成。
ただ、中身は総入れ替えなので、 この後 OS も再インストール。
で、作業終了。

7 年がんばった Pentium II
7 年間頑張っていただいた Pentium II 266MHz。
お疲れ様でございました。

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